従来技術の概念を超えた、「圧縮・水平・引抜き」性能
鋼管杭の施工現場における継手構造は溶接による接続が最も多く用いられていますが、気象条件や作業環境により施工が困難となる場合や、溶接作業者の技能によって施工時間や品質が左右される問題が生じておりました。e-p joint は、こうした問題を全て解消した、「機械式無溶接継手」です。e-p joint は、予め一定の管理のもと工場で生産した製品を杭本体に取り付けて出荷するため、現場での溶接が不要となる他、安定した品質を確保しております。接続はテーパーロックボルト(テーパー付コマ型組立ボルト)をロック穴に挿入し、専用のレンチで所定のトルク値まで締め付ければ接続完了となり、特別な技能や特殊な設備が不要で、現場作業の軽減と確実な施工品質の実現を目的として開発しております。
*材料はJIS材を使用しているため安定した機械的性質を保持している他、靱性・加工性にも優れ安全性・信頼性も万全です。
伝達抵抗応力の概要
継手の構造
e-pjoint工法は、予め鋼管端部に工場生産されるもので、下杭用継手内管に上杭用継手外管を接続し、一致させた内管、外管のそれぞれに設けたロック穴にテーパーロックボルトを挿入し、所定のトルク値で締め付け固定させて連続した杭体として機能させる構造です。本体鋼管径101.6mm以下のものは、テーパーロックの固定が管内通しボルトの構成となり、114.3mm以上のものは、テーパーロックとボルトが一体化した構成となります。
テーパーロックボルトは、予め仮組立しているものをロック穴に挿入し、高力ボルトを締め付けることで強力な圧縮作用の働きにより、内管・外管、それぞれの部品が完全に密着し固定される構造です。
*継手の脱着は手動のナットカッターを用いて容易に行うことができます。
・一方向からの締め付け(完全固定)
・杭が負担する応力(引抜き・ねじり・水平)を上回るせん断抵抗力
・スピード施工
・工場生産による高い信頼性
・容易かつ確実な品質管理
JIS G 3444 一般構造用炭素鋼鋼管 (STK400 基準強度:235N/mm²、STK490 基準強度:325N/mm²)
JIS G 3475 建築構造用炭素鋼管 (STKN490B 基準強度:325N/mm²)
JIS A 5525 鋼管ぐい (SKK400 基準強度:235N/mm²、SKK490 基準強度:325N/mm²)
その他 (指定建築材料:STK540、STK590) ※1
※1:平成12 年12 月26 日 建設省告示第2464 号第1 項二号に適合する材料
継手の使用材料 ※建設省告示2464号第1第二号に適合する材料。
その他の部品材料
Sタイプ
Lタイプ